事業承継をする『四つの理由』



多くの経営者様が事業承継の必要性を知っておられます。

では「なぜ事業承継をするんですか?」と問われたとき何と答えますか?

1分程度時間をとって考えてみてください。


事業承継をする四つの理由

さきにお伝えしておかなくてはならないことがあります。

事業承継に事業規模の大きさは関係ありません。


「うちは家族経営のラーメン屋だから関係ないよ」

「うちは従業員3人の零細工場だからいつ畳んだっていいんだ」

このように考える経営者様は少なくなりません。ですが、私はそうは考えていません。その理由は以下の四つの理由に繋がります。

経営者のための事業承継

現在の平均寿命は80歳以上、そして人生100年時代と言われ、これからさらに寿命が伸びる可能性があります。仮に70歳まで現役を続けられたとして、80歳まで10年、100歳までは30年あります。病気をすることもあります。怪我をすることもあります。できれば、孫にプレゼントを送りたい、年に数回の旅行にも行きたいという気持ちがあるのではないでしょうか。そうです。事業承継が必要な理由の第一は「現経営者のセカンドライフを豊かにする」ことにあります。事業承継を行うときに後継者へ株の譲渡を行います。つまり、後継者へ株を売却するのです。1000万円になることもありますし、1億円になることもあります。それらの現金はセカンドライフを豊かにする原資になるはずです。

② 従業員の生活ための事業承継

経営者として「いつ畳んでもいい」と言うのは簡単ですが、従業員としては「できれば、いつまでも雇ってほしい」という思いは本音です。特に何十年も苦楽を共にし、気づけば50、60歳になった従業員であればなおさらです。事業承継で会社が未来に存続することで長年会社を支えてくれた従業員に報いることができます。

③ 取引先と地域社会のための事業承継

取引先があり、地域社会において一役を買っているならば、事業承継士として事業承継を促します。それは地域社会における産業連環を絶やさないためです。例えば、あるラーメン屋が廃業することで、ある製麺所の経営が厳しくなり、製麺所に融資する地方銀行が弱体化、新しい風として事業を起こそうとする会社に融資が降りなくり、地域社会全体が衰退してしまう。まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」のごとく「どこかが廃業すれば地域が衰退する」です。逆に「どこかが儲かれば地域が豊かになる」ということも言えます。会社が地域社会に少なくない影響を与えていることがわかります。

④ 日本や世界のための事業承継

日本にはたくさんの産業資産が残っていると言われています。これまで蓄えてきた技術・サービス・ノウハウが、場所や視点を変えるだけで大きな役割を果たすことがあります。そして、事業承継による世代交代は、その起爆剤になっています。中小企業庁によると、事業承継によって経営者が20歳以上若がえると会社の経営が上向く調査結果が出ています。それは、これまでの経営資産に加え、新しい販路を見つけることができたり、新しい商品を生み出すきっかけになるからです。それらの商品が日本全国、世界全土に広がることもあるのです。

事業承継によって多くの人が幸せになると考えています。

「三方良し」に留まりません。多方面に良いことが起こるのが事業承継です。